無職の時間の使い方

仕事に行かなくなって2ヶ月半くらい経った。
その間に服薬調整をして、やっと自分に合う量の処方になった。
そのおかげでここ1ヶ月くらいは気分や感情が安定しているし、夜11時前に布団に入って11時前後に寝て、朝6時前後に起きる生活が出来ている。
常にMiBandというスマートウォッチを付けているのだけれど、それで確認できる睡眠スコアはだいたい95前後になった。

3月末は手続きのためにハローワークや市役所に行くことが多くて少しせわしなかった。
その間、ずっと前に買って途中まで読んで積んでいた、前田裕二さんの「メモの魔力」という本を最後まで読んだ。
著者は若くて見た目が良くてテレビ露出が多い人だし、帯にもがっつり写真が載っているので、タレント本的なところがあるのかと思いきや、ずいぶんしっかりした内容の本だった。
ざっくりどんなことが書いてあるかというと、気になったことを抽象化してそこから具体的なアイディアを作るやり方、メモを使った自己分析のやり方などで、今の自分に必要なことだと思った。

3月末に色々考えていた時、これからやりたいと思うことが2つあった。
でもその2つはどうやっても同時には出来ないことで、私はどうすればいいか悩んでいた。
1つは少し頑張れば叶って、私のずっと前から持っている知的好奇心を満たしてくれるけど、経済的な問題があった。
もう1つは、これまでの私の生活に関わっていて、叶えるには茨の道を歩まなければならないけれど、叶えば未来はある程度想像できることだった。

本に書いてあったとおりではないけれど、ノートに色々書いてその2つを比べてみた。
そうしたら、茨の道を歩む方に天秤が傾いた。

茨の道を歩むというのは、資格試験の勉強をして合格しなければ叶わない、ということで、合格するのは結構難しい資格だ。
そしてここ最近の私はまともに試験勉強できた試しがない。
3月末に受けるはずだったITパスポートはなにも勉強できなくて欠席した。
でも毎日15分のラジオ英会話は続いている。
とにかくやってみようと思って、4月2日から入門書を読んだ。
4月4日からは教科書を読み始めた。1冊目の教科書は400ページくらいあるんだけど、4月4日は53ページ、5日は72ページ、6日は74ページ読み進められた。
1日に3〜4時間くらい勉強できていて、徐々に読み進められるページ数も増えているので自信になったし、それが3日続いて勢いがついているので今後も続けられそうな気がしている。

勉強をしていると時間がゆっくり過ぎる。勉強を始めた今週は、ここ数年で一番長いと感じる。
そして「無職であることに焦る」ということが減ってきた。

ところで、この2ヶ月で色々やってみて気がついたのだけれども、私が日々やりたいこと・続けられることは「結果が見えて、その結果を人に見せて褒めてもらえること」だとわかってきた。
「小説を書く」は書いている間は続いていたけれど、書き終えると終わってしまうし、同人即売会に合わせて書いていたのでまだ公開しておらず「結果を人に見せる」が出来ていない。
「ゲームをする」は続かなかった。Switchで小学生の時に夢中になってやっていたゲームを買ってみたけれど、数日やっただけでやらなくなってしまった。
「ピアノを弾く」は続いている。練習すれば上手くなるのが如実にわかるし、上手く弾けるようになったらそれを人に披露できるからだ。

試験勉強は、合格して結果を出せたら私以外の人に喜びを報告できる。私には合っているのかもしれないと思った。
読んだページ数を記録したり、勉強した時間をストップウォッチで計ったりして、進捗も見えるようにした。

2ヶ月以上かかったけれど、やっと自分の今の生活を活用できることが見つかったと思った。
試験勉強を頑張っていきたい。