映画『僕が宇宙に行った理由』を観た

久しぶりに映画を見たので感想を書く。
whyspace-movie.jp

  • 端的な感想

前澤友作さんのやることは金持ちの道楽と思っていたけれど、本人は想像以上にすごい人だった
・宇宙飛行について、訓練からの一部始終がわかるので資料的価値のある映画だと思う

  • 詳しい感想

前澤友作さんのことは「ZOZOTOWNの創業者」「金持ち」「以前よく炎上してた人」「お金配ってる人」みたいな印象を持っていて、好きでも嫌いでもないし、どちらかというとネガティブな印象を持っていた。
それなのになぜこの映画を見たかというと、実は家族が前澤さんの関連企業に勤めていて、先に会社の試写会で観たというので私も観たくなったからだ。
公開初日の29日、午前中の回を観た。まるで前澤さんの大ファンのようだがそうでもないんだよなと思いつつ座席に座った。ショッピングモールの映画館で初回だからか人はまばらで、一人のお客さんが十数人、男女二人のお客さんが数組という感じだった。

映画は2015年のソユーズの発射を前澤さんが見学に行ったところから始まった。2015年って8年も前だ。そんな頃から映像の記録があるのにまずびっくりした。
そこから宇宙に行くまでの厳しい訓練、前澤さんと監督でもある平野陽三さんが乗るソユーズの発射、ISSの中での生活、そして地球への帰還が順を追って編集されている。
宇宙飛行士となるまでは本当に厳しい訓練や勉強が必要で、健康面でも既往症は治療しなければならず、前澤さんは「宇宙旅行」と気楽な言葉を使っているけれど、その厳しさ・大変さに耐える努力や根性がなければ出来ないことだと思い知らされた。

国の代表としての宇宙飛行士が宇宙に行くとき、「ロケットが発射されました」「ISS内でこんなことをやっています」「無事帰還しました」くらいしかニュースにならないので、いままではその宇宙飛行士がどれほどの厳しい訓練を乗り越えているのかは分からなかった。
ISSの中で前澤さんは「国からの宇宙飛行士の人たちは税金で宇宙に行っているわけだから言いたいことを言えないこともある」みたいなことを言っていたのだけれど、自分のお金と自分の努力で宇宙に行っているからこそ、こんなふうに一部始終をドキュメンタリー映画にして世間に公開できたわけで、この映画は宇宙飛行についての資料的価値があるのではないかと思う。

ドキュメンタリー映画はほとんど観たことがなかったけれど、面白い映画だった。
前澤友作さんが好きでも嫌いでも興味がなくても、宇宙飛行士に興味があるなら一見の価値がある映画だと思う。