障害年金の受給が決まった

昨年2022年の3月から失業手当を受給し始めて、それからずっと就職活動しているけれど、いまだに1社からも内定をもらえていない。
数えたら今のところ26社受けて全部落ちていた。

双極性障害障害者手帳を持っていることから、ハローワークからは「就職困難者」とカテゴライズされ、ありがたいことに失業手当の受給期間が伸びたけれど、最初は「そこまで困難じゃないでしょ」と思っていた。
だが現実は甘くなく、無職のまま失業手当の受給期間が終わってしまった。

失業手当が終わる2ヶ月前の去年の11月頃から「これはまずいのでは」と思い始め、障害年金について調べ始めた。
検索すると、障害年金の申請代行をやっている社労士事務所の記事がたくさん出てくる。

主治医に「障害年金を受給したいと思うのですが……」と相談したら、「1回目の申請で受給決定しないと2回目以降は審査が厳しくなるので社労士に手伝ってもらうのをおすすめします」と言われた。

障害年金で重要なのが「初診日」と、初診日から1年6ヶ月後(もしくは20歳の誕生日前日)の「障害認定日」らしい。
私が精神科に初めてかかったのは高校2年の17歳の時で、勝手に中断したことこそあれど、それからずっと精神科に通って薬を飲んでいる。
そのため、私の初診日は17歳の時になる。
また、初診日から1年6ヶ月後もまだ20歳に到達していないので、障害認定日は20歳の誕生日前日になる。
障害年金には「障害基礎年金」と「障害厚生年金」があるけれど、初診日が20歳より前の場合は「障害基礎年金」しか受給の可能性がない。

私は、高校まで地元→大学進学で関東→就職で地元→結婚して関東、と引っ越しが何度かあったので、通っていた病院も転々としているし、大学時代は処方されていた抗うつ薬による躁のせいで勝手に受診をやめたこともあった。
そして初診日は十数年以上前だし、その医院はすでに閉院している。
あまりにも病歴がごちゃごちゃなので、お金はかかっても社労士さんにお願いするしかないと思った。

調べると、わりと近くに障害年金の申請サポートをしている社労士事務所があったので、そこにお願いすることにした。
最初にその事務所に打ち合わせに行ったとき、「もし一人暮らしだったらこれらのことは出来るか」と、障害年金の要件になることを聞かれた。
一つずつ答えていったのだが、その質問への回答で自分が社会不適合者過ぎることを実感して憂鬱になったが仕方ない。
この内容は「病歴・就労状況等申立書」に反映され、医師に診断書の依頼をするときにも参考資料として使われていた。

初診の医院は閉院しているけれど、私は今までのお薬手帳をすべて保存していたので、初診日を特定することができた。
また、障害認定日の20歳の頃にかかっていた病院は、総合病院の神経科で、幸いなことににカルテが残っていたので、その病院からも診断書を書いてもらうことができた。

20歳になった日の前後3ヶ月以内の診断書を提出できるので、私は「事後重症請求」でなく「遡及請求」をすることになった。
もし20歳時点で障害年金受給に該当すると認定されれば、5年までさかのぼって障害年金をもらうことが出来る。
12月から病院に診断書の依頼をし始め、20歳の頃の病院と現在の病院の診断書が揃った2月の半ば、社労士さんが年金事務所に申請に行った。

そこからは待つしかなかった。
結果は3ヶ月後と言われていたが、それより長いことも短いこともあるらしい。
やきもきした日々を送っていた。

提出から2ヶ月と少し経った4月24日、郵便で結果が届いた。
封筒には年金証書と不支給決定通知書が入っていた。
つまり、申請後からの障害年金受給は認められたけれど、20歳の障害認定日までさかのぼっての請求は認められないということだった。
また、障害の等級は2級と判断され、次の診断書提出は令和8年だったので約3年後だった。

不支給決定通知書には理由も書いてあり、20歳の時点では「通学やアルバイトも出来ていたようである」と診断書に書いてあるので、障害年金の受給要件に該当しないということだった。
通学出来ることは仕事をしているのと同等に見られるのでそうなるらしい。
遡及は出来たら嬉しいけど難しいだろうなと思っていたので、これは予想通りの結果だった。

失業手当が終わった今年1月以降、私の収入はゼロだったので、お金を使うことに罪悪感があって息苦しく生活していたし、これからどうやって生きていけばいいんだろうという気持ちが強かった。
だが、障害年金をもらえることが決まった今は、生活の見通しが少し良くなった。
手伝ってくれた社労士さんや診断書を書いてくれた主治医の先生にはとても感謝している。