自ら動かないと福祉は受けれない

ちょっと前にテレビで見た貧困等の話題で、「日本では、自分から申請しないと福祉を受けれない」ということを話していたような気がするんだけど、まさにそのとおりの事があったので記録しておく。

まだラモトリギンの増量の途上ではあるけれども、この1ヶ月の間に服薬の調整してきた。
おかげで自分の感情の波が、日本海の荒波から公園のブランコ程度には落ち着いてきたと思う。

しかし働いていないので、収入がない。貯金を崩すばかりだ。
働いている自分が好きだったので、生産的なことを何もしていない自分が辛い。
それが原因で病むし、病状も安定しないと思っていた。
焦ってしまって、ここ数日、色々求人に応募してはお祈りメールを受け取っていた。

また、仕事を辞めて1ヶ月経って、やっと派遣会社から離職票が送られてきた。
病気で仕事を辞めざるを得なかったとはいえ、退職理由は自己都合と示されていた。

一緒に送られてきたパンフレットを見ると、「障害者等の就職困難者」は、失業手当の給付日数が健常者とだいぶ違うようだった。
私の場合、健常者で自己都合退職なら、2、3ヶ月の給付制限があり、給付日数は90日になる。
でも「障害者等の就職困難者」に該当すると300日分になる。
私は双極性障害障害者手帳の申請中だ。どうなるんだろうと思ってまずインターネットで調べた。

「障害者等の就職困難者」の「精神障害者」には「精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている者」の他に、「統合失調症、そううつ病(そう病及びうつ病を含む)又はてんかんにかかっている者」が含まれるらしい
厚生労働省のサイトにはその記載が見つけられなったので、リンク先は非公式のサイトだけれど、複数のサイトに同様のことが書かれていた)
双極性障害」というのは現在の名称であって、過去は「躁うつ病」と言われていたので、私はこれに当てはまる。

まずハローワークに電話して確認した。退職理由と躁うつ病障害者手帳の申請中であることを正直に伝えた。
すると「電話だけでは確実なことは言えませんが、通常の持ち物の他に障害者手帳の申請書の控えを持ってきてください」と言われた。
光が見えてきたと思った。

ハローワークに行って総合案内の職員さんに同じことを伝え、障害者手帳の申請書の控えも一緒に渡すと、通常の失業手続きの窓口ではなく「専門援助部門」に案内された。そこは障害を持っている人と外国籍の人の就業支援を行っているらしい。
待ち時間は結構長かったけれど、順番が来たら、事前に「ハローワークインターネットサービス」で求職者情報を登録していたこともあって、ずいぶんスムーズに事が進んだ。障害者手帳の申請書の控えをコピーされ、手帳が交付されたらそれもコピーさせてくださいと言われた。
次に失業給付の説明の窓口に案内され、再び職員の方に退職理由を説明した。
すると、「それは病気で退職せざるを得なかったということですよね。1ヶ月療養して再度就業できるようになったということですね」と確認され、「退職理由に『病気のため』と書いて署名してください」と言われた。

そこで渡されたのが「主治医の意見書」だった。
これを医師に書いてもらって提出すると、「特定理由離職者」に該当して、2ヶ月または3ヶ月の給付制限がなくなるらしい。
ハローワークの職員さんは「重要な箇所には鉛筆で丸を付けておいたので、書いてもらってください」と言ってくれた。

ものすごく助かったと思った。
おそらく自分がもらえる失業手当の日額はそれなりの金額(夫の扶養から外れてしまうくらい)になろうと予想されるので、それが2、3ヶ月待たずにもらえるのなら、今の「収入がない不安」からは開放される。
その間、もちろん求職活動はするつもりだ。働いている方が自分の精神が安定するとわかっている。
「就職困難者」に該当するのはちょっと悲しいけれど、自分のこれまでの人生を振り返ると、どの仕事も長く続かなかったし、転職活動をして内定をもらったことが一度もない自分は、まさに「就職困難者」なのでどうしようもない。

自分が受けられる社会福祉を最大限に享受するには、自分で調べて自分で動かないとダメなんだなと実感した。
気づいて、調べて、動いてよかった。
今日は「主治医の意見書」を書いてもらいに病院に行くつもりだ。