映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』を観た

louis-wain.jp
夫と映画を見に行こうという話になって、夫からこの映画を見たいと言われたのでTOHOシネマズシャンテに見に行ってきた。全然知らない映画だったけれど、夫も何で知ったか忘れたけど観たいという話で、猫は好きなので見に行ってきた。

誰しも一度は見たことがあるであろう擬人化した猫イラストの画家であるルイス・ウェインの生涯についての物語なのだけれど、ルイスの精神疾患についての描写も深く、難しい純文学小説を読んでいるような感覚だった。
ルイスの妻であるエミリーが乳がんに侵されて病床に伏すようになって、二人で「世界は美しい」と話をしているところは泣けた。それがこの作品のテーマの一つでもあった。
ルイスが幸せだったのは妻であるエミリーと猫のピーターが健在だった頃までで、それ以降は辛い人生だったのかもしれない。後半は幸せそうな描写が少なく、少し辛かった。

ところで動物の擬人化というとピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポターも思い起こされるけれど、ルイス・ウェインもほぼ同時代のイギリスの人物であることに気づいた。
大きな財産を築いたビアトリクス・ポターと、精神疾患を患い苦しい生活をしていたルイス・ウェインは対象的だなと思った。