映画『恋は光』を観た

別アカウントのツイートで簡単に感想を書いたのだけれどブログにも感想を書く。
多分ネタバレはない。

happinet-phantom.com
先日友人と通話したら、漫画の『恋は光』をオススメされたのでKindleで買って読んだ。
原作の『恋は光』は「恋」というテーマが一貫された結末になっていたと思う。
その一方で報われないヒロインがいるのが少し悲しかった。

映画は漫画を一気読みした翌々日に気が向いて観に行った。
実写映画なので漫画とは結構違うところがあるし、実写にすると主人公と北代の喋り方がちょっとわざとらしくなる感じはあるんだけれど、なかなかにいい実写映画化になっていたと思う。

原作通り北代の髪型がコロコロ変わるのが可愛い。

この作品で一番人間らしいのは宿木さんだと思っている。映画ではその人間らしさと、今どきの大学生らしさが強調されていて、原作を読んだときよりそのキャラクター性が好きになった。

原作は7冊あるので、主人公と同じように「恋の光が見える」央の描写も多いのだけれど、映画での央の使い方が素晴らしいと思った。原作で出てきた「絵を描く」行為をうまく加工しつつ、重要なセリフなどをしっかり使いながら、映画という2時間の枠に合わせられていた。

結末が漫画と違って、おかげで原作の結末で少し悲しいと感じたことが報われるのだけれど、この物語は片方が報われればもう片方が報われないので少なからず切なさが残る。
最後にノートを読む東雲さんの涙が美しかった。

『恋は光』という少し意味深なタイトルを最後のセリフで使うのは今どきの邦画〜! って感じはある。
でもしっかりタイトルの意味を昇華していていいと思った。

とてもいい映画だと思うのだけれど、上映館が少なく知名度もあまりないので残念ではある。
というわけで少しでも多くの人に見てもらいたいので感想を書いた次第でした。