お姉ちゃんだからだよ

妹がペーパードライバー講習を受けた後、先月に1回と昨日、タイムズのカーシェアで借りた車で運転練習に付き合った。
1回目はエンジンの入れ方もよく分からない風で、駐車場からの出方も不安だったし、バックで駐車するのもうまく出来ず心配だった。
2回目は運転にも慣れたようで、駐車場からもすんなり出れたし、ガソリンスタンドで給油も出来たし、駐車も上手くなっていた。
次からは自分一人で運転するつもりらしい。頑張ってほしい。

正直、練習に付き合うのはちょっと怖かった。
多分運転している方はそうでもないんだろうけど、助手席に乗って見守る方が不安が強くなるんだと思う。

妹からは「お姉ちゃんなんでこんなに練習に付き合ってくれるの」と言われた。
その時は「車の運転できるようになってほしいからだよ」と言ったけど、正確にはそうじゃない。
「お姉ちゃんだから」なのだ。
私は妹たちの姉なので、妹たちの面倒を見なければならないということが身に染み付いているのだと思う。

鬼滅の刃』を読んだことはないんだけれど、主人公に「俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった」というセリフがあるのは知っている。
読んでいないから我慢するものが何なのかわからないのだけど、第一子で長女の私にとっては、このセリフはなぜか納得するところがある。
とにかく下の兄弟が我慢出来ないものも我慢しないといけないのが上の兄弟で、下の兄弟の面倒を見なければならないのも上の兄弟で、特に第一子として生まれた子なんだと思う。

私は三姉妹の長女で男兄弟はいない。
結婚するときは父親がすごく面倒で、夫に姓を変えてもらった上に婿養子になってもらった。
妹は特に面倒なこともなく結婚して旦那さんの姓になった。
つまり今後、親とボロい実家とどこにあるんだかわからない田んぼや畑の面倒を見るのは私なのだ。

第一子の長男長女って面倒だなと思う。
そういう星の元に生まれてしまったのでどうしようもないけれど、きっと妹や他の人から見たら、私は面倒見がよく見えるのだろう。