映画『ホリック xxxHOLiC』を観た

映画『ホリック xxxHOLiC』を観た。ネタバレなしの感想です。
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ホリックの原作は高校生〜大学生の頃に読んでいたけれど、最後まで読んだわけではない。アニメは見ていない。
キャラクター(四月一日、侑子さん、マル・モロ、百目鬼、ひまわりちゃん)は覚えていて、確かオムニバス形式の作品だった気がする、くらいの事前知識。一緒に見た夫も私と全く同じだった。

話はアヤカシに追いかけられていた四月一日が侑子さんの店にたどり着いて「アヤカシが見えなくなる」ようにするには「自分のいちばん大切なもの」(うろおぼえ)と引き換えになると言われ、侑子さんの店に居候するようになって、みたいなところから始まる。
侑子さんの店に来た客が指輪を外して破滅するところまではなんとなくこういう雰囲気だったなと覚えている。

女郎蜘蛛はこんなキャラいたんだっけ? と思って観ていた。侑子さんの店は雰囲気が完璧に作られていてあまり違和感がなかったんだけど、金髪に黒いボンテージ衣装でスクランブル交差点みたいなところに現れるのでコスプレ感が強い。
ひまわりちゃんのボリュームのあるツインテールも実写で再現するとこんなに違和感があるのかと思った。
それに対して百目鬼は全く違和感がない。とてもかっこよくてはまり役だった。

結末の直前のひまわりちゃんのシーンで、ひまわりちゃんがブレスレットを付けているのは少し唐突だった。描写されていない場面で四月一日が餞別にあげたのかなと思った。
原作の結末を知らないのに、映画の結末のビジュアルはなぜか既視感があった。なぜ……。

なんというか耽美な世界観の映画だった。原作は割とスッキリした絵柄だった気がするんだけど、世界観重視で実写化されていると思った。
原作をすごく好きな人にとってはどうかわからないけれど、原作を軽く知っている人なら楽しめると思う。夫と帰りの道中ずっと感想を言い合っていた。


なんやかんや書いたけれど、この映画は、四月一日君尋=神木隆之介壱原侑子柴咲コウ、監督は蜷川実花、と告知を打った時点で完成されていると思った。


この告知を見た瞬間、神木隆之介の透明感と、柴咲コウの顔の造形で、原作を知っている人なら完璧な実写化になると期待してしまう。
世界観もキャストも完璧だった。
エンドロールで流れる曲は、聞いただけではどのアーティストの曲かわからなかったんだけれど、SEKAI NO OWARIとクレジットされているのを見て、あーこれも完璧じゃんと思った。SEKAI NO OWARIについてはあまり詳しくないけれど、なんかファンタジーっぽい世界観を持ったバンドという印象を持っている。

総合的に楽しめました。唐突に観に行ってよかった。